スタッフブログ

今週はシバサシ

2020年09月21日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今日は敬老の日でお休みですね。しかし、現在はお彼岸の期間中。マルキヨ製菓は今日の敬老の日も、明日の秋分の日も休日返上でお菓子を作り続けています。

 

本ブログでは先週、お彼岸についてお話ししました。今回は今週やってくるシバサシについてお話ししたいと思います。昔はそれほどでもなかったのですが、ここ数年はこの行事を行う家庭も増えたようで、県内各スーパーでもシバサシのコーナーが設けられています。

 

よくわからないという方は、この機会に少しでもシバサシという行事について学んでおきましょう。

 

ハチグワチカシチー(八月強飯)

 

旧暦7月15日に旧盆が終わってしばらく、旧暦の8月9~11日、沖縄では「ハチグワチカシチー」という行事がやってきます。この行事は簡単に言えば、厄払いの行事となります。

 

沖縄では旧暦の8月、マジムン(妖怪や悪いもの)などが現れる時期と言われており、屋敷に入ってこようとするマジムンをはねつけるのが、この行事となっています。

 

小豆などを炊き込んだ強飯(こわめし)をヒヌカン(火の神)や仏壇に供え、シバサシをマジムンの入ってきそうな場所(玄関等)にさし、それで厄払いとする。特にスーパーなどでは、「シバサシ」と紹介される事が多い行事となっています。

 

「シバサシ」は漢字を用いて「柴差し」と書きます。まずは「シバサシ」にまつわる伝説からチェックしましょう。

 

墓石から伸びた手

 

昔むかし、沖縄本島南部・南風原(はえばる)の兼城(かねぐすく)という地域に、安平田(あひだ)という名前のお百姓さんがいました。農作業を終えたある日の帰り道、大雨が降ってきたため、近くの岩穴に入り雨宿りしました。

 

岩穴の奥には石でできたお墓がありました。お墓に背を向け雨がやむのを待っていると、突然、後ろから髪の毛を引っ張られました。奥にあったお墓の石垣の隙間から手が伸び、その手が髪の毛を引っ張っていたのです。

 

驚いた安平田は恐ろしさのあまり声も出せず、その場で固まってしまいます。

 

「驚かしてすいません」

 

ふと、引っ張られた方向から若い女性の声が。どうやら、石垣の墓の中から聞こえているようです。声を聞いてさらに驚いた安平田は、無理矢理体を動かして、何とかその場から逃げようとします。そんな彼に、声はさらい語りかけます。

 

「私は幽霊ではありません。兼城按司(あじ)の娘です。病気で寝ていただけなのに、死んだと勘違いされ、お墓に葬られてしまったのです。どうか助けて下さい」

 

按司とは、地域の支配者の事。安平田は恐ろしいと同時に、ふりほどこうとした手に温かさを感じました。少し落ち着いた彼は

 

「わ、わかった。すぐに人を呼んでくる。もう心配しないで」

 

と優しい声で返し、兼城按司のお屋敷へと走っていきました。

 

屋敷に着いた安平田は、按司に会って事情を説明。話を聞いた按司はすぐにお墓へ行き、墓石をどかすと、そこにはまだ生きている娘が。

 

娘を抱きしめた按司は、魔除け・厄除けの効能があると言われるススキと桑の枝を束ねた「シバ」を作り、お墓の周りをお祓いしました。

 

屋敷に戻った按司はその夜、小豆入りの強飯(カシチー)を炊き、娘の無事を盛大に祝いました。今後はこのような事がないようにと、ススキと桑で作った魔除けの「シバ」を屋敷の四隅や門にさし、マジムン(悪い物)が入ってこないようにしました。

 

そして予想通りでしょう。娘を助けた百姓の安平田は、彼女と結婚。身分の違う百姓が、按司の婿養子として迎えられたのですから、逆玉の輿となったわけです。めでたし、めでたし。

 

シバサシは旧暦8月10日とその前後

 

安平田が娘を助けたとされる日が旧暦の8月10日。それ以来、8月10日を中日(なかび)とする8月9~11日は、ススキと桑で作った魔除けの「シバ」を家の周りにさして行う魔除けの行事「シバサシ」が行われるようになりました。

 

この行事では、小豆入りの強飯(カシチー)を炊いて神仏にお供えし、家族の健康を祈願する行事「ハチグワチカシチー(八月強飯)」も、「シバサシ」同様、沖縄本島を中心に広まっていきます。

 

以上が「シバサシ」、そして「ハチグワチカシチー」という行事の由来となる伝説の紹介でした。

 

来週は十五夜

 

現在、行事ラッシュ期間中。お彼岸が終わるとすぐに今度の土曜日、今回紹介したシバサシがやってきて、さらに来週の木曜日は十五夜もやってきます。スタッフの一部は土日も返上で、この行事に向けて黙々と仕事をこなしています。

 

次回のブログではシバサシでお供えする

0_0116_08「ウチャヌク」というお菓子を紹介出来ればと思います。

 

世間は4連休と言われていますが、行事が続く期間、マルキヨ製菓は行事用のお菓子を作り続けます。県内各スーパーでお彼岸のコーナーがあります。お彼岸が終わるとすぐにシバサシ用のお菓子であるウチャヌクが並びます。

 

そして来週は

092409十五夜用のお菓子である、みたらし団子とふちゃぎ餅が店頭に並ぶでしょう。店頭で見かけたら、是非、これらマルキヨ製菓のお菓子も手にとってみて下さい。真心込めて作ったお菓子を美味しく食べて頂ければ幸いです。

 

現在はお彼岸期間中ですから、

7020904お彼岸用お菓子もよろしくお願いします。

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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