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「浜下り」にまつわる伝説

2020年03月19日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。沖縄は昨日あたりから、天気が曇りがちで小雨がパラついていましたが、今日もそんな感じ。1日中雨の予報が出ていますので、傘の携帯は必須ですね。
 
外に出るとき雨が降っていなければ、傘を持たないウチナーンチュ(沖縄の人)は非常に多いので、途中で雨に降られないよう気をつけましょう。
 
個人的に雨は嫌いじゃありませんが、外を歩いて靴や靴下が濡れるのは苦手です。今日はなるべく外に出ず、屋内で静かに仕事に励みたいと思います。
 

今は彼岸の期間中

 
明日3月20日は「春分の日」という事で、春彼岸の中日にあたります。仏壇のある家庭はこの日、ご先祖様に手を合わせます。何故、この日にご先祖様に手を合わせるのか? 前々回のブログ記事に書かれてありますので、チェックしましょう。

⇒【お彼岸
 
春分の日を中心とした前後3日ずつの6日は、6つの徳(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧)を積む日だと言われています。また、お彼岸は仏事であるにも関わらず、発祥国であるインドでは行われない、日本独特の行事だという話を前回やりました。

⇒【彼岸は日本だけ?
 
現在、県内の各スーパーでは、お彼岸コーナーが設置されている所も多いです。上の2つの記事の中ではマルキヨ製菓の提供するお彼岸用お菓子も紹介していますので、是非チェックして下さい。

9041103どんなお菓子を買おうか迷ったら「菓子セット」がオススメです。
 

旧暦3月3日は、「浜下り」という行事の日

 
前回までにお彼岸のお話はしていますので、今回はその次にやってくる行事「浜下り」についてお話しします。
 
新暦の3月3日は「桃の節句」と言って、全国的に【ひな祭り】という行事が執り行われます。しかし、旧暦の3月3日となると、沖縄では少し違った形の行事「浜下り」があります。
 
今年(2020年)の新暦3月26日、ちょうど今日から1週間後の木曜日が、旧暦の3月3日にあたります。「ひな祭り」は元々みそぎの行事でしたが、「浜下り」もみそぎの行事となります。
 
行事の内容については来週またお話しするとして、今回はその行事にまつわる有名な伝説についてお話ししたいと思います。
 

アカマタ伝説

 
昔むかし、首里城下のはずれに、美しいと評判の娘がおりました。娘が15歳になったある日の夜、若い男が彼女の家を訪ねてきました。その男は雨の日も風の日も、毎夜毎夜、娘に会いに来ました。
 
男が娘に会いに来るのは夜に限られ、夜が明ける前になると、男はどこかへと帰って行きます。最初は怪しい男だなと思っていた娘ですが、だんだんと2人は仲良くなっていきます。
 
しかし、娘が男に名前を尋ねても、どこから来たのかを訪ねても、男は一切それに答える事はありません。会話はするものの、こと男自身の事になると口をつぐんでしまうのです。
 
やがて娘は、名も知らぬ出身も知らぬ彼の子供を身ごもってしまいました。娘の母親は妊娠の事を知り、「その男は誰?どこから来たの?」と問いただしますが、娘は「知らない」の一点張り。実際に男の事を知らないのですから、そう答えるしかありません。
 
男を不振に思った母親は、針に長い糸を通し、娘に渡しました。そして「男にバレないよう、この針を彼の髪に刺しなさい」と言いました。
 
その日の夜も、男は娘を訪ねてきます。母親に言われた通り、娘は男に気づかれぬよう、糸を通した針を彼の髪に刺しました。夜明け前になると、男はいつものように娘の元を去っていきました。
 
針の先についた糸の反対側は、娘の手元に。母と娘はその糸を辿る事で、男の行き先を突き止めました。行き着いた場所は、遠く離れた山奥の洞窟。2人は男の姿を見つけるため、洞窟に入りました。
 
糸の先は洞窟の中のはずなのに、男はどこにもいません。そこにいたのは、ヘビの一種であるアカマタ。驚いた事に、そのアカマタに娘が刺した針が光っており、そこから伸びた糸が、まさに自分たちがたどってきた糸だったのです。
 
そう、男の正体はアカマタだったのです。想像を超えた事態に、娘と母親は洞窟を離れ、ユタに相談する事にしました。2人の相談を受けたユタは「3月3日に海へ行き、浜に下りて砂を踏みつけ、潮水で体を清めなさい」とアドバイスしました。
 
娘はユタに言われた通り、3月3日に海へ向かうと浜辺へ下っていきました。砂を踏みつけると、海の中に入って行き、海水で体を清めます。すると、娘の体から7匹の小さなへビが出てきて、海の底へと沈んでいきました。
 
この「浜下り」のおかげで「けがれ」を落とすことが出来た娘は、元の生活に戻る事が出来ました。めでたしめでたし。
 

浜下りには三月菓子

 
今回紹介した「アカマタ伝説」はいくつかのバージョンが存在します。洞窟の中にはアカマタが2匹いて、その2匹の会話の中で浜に下る「解決法」が出てくるバージョンや、ユタが出てこないバージョンなど。
 
もし、皆さんが「アカマタ伝説」を聞いた事があるなら、どんな内容でしょうか? そんな「浜下り」の行事で食べられるお菓子と言えば

6041103この三月菓子です。正体を先に言ってしまえば、長方形状になった「さぁーたーあんだぎー」が三月菓子です。実は長方形状にする理由があるのですが…それは、次回のブログでお話しする事としましょう。
 
3月も下旬に向かっていますが、浜下りやシーミーなどの行事が次々にやってきます。沖縄の行事を支え、美味しいお菓子を皆様に届けるため、この忙しさの中も頑張り続けたいと思います。
 
今回はこの辺で。

 

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