マムヤの悲劇
2024年08月23日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今週火曜日は旧盆明けの休みをもらい、水曜日から仕事を頑張っております。それにしても日々の暑さがきついですね~。なるべく外に出ないよう、1日中クーラーのお世話になりっぱなしです。
ただでさえ運動不足なのに、この暑さはそれに拍車をかけています。涼しくなったら、よりたくさん運動したいと思います。
2ヶ月前の6月、宮古島へ行ってきました。親戚への挨拶が第1の目的、第2の目的は宮古島観光でした。今回は、観光地の1つに伝わる伝説をお話ししたいと思います。
東平安名崎(ひがしへんなざき)
宮古島へ降り立った初日に訪れたのが
東平安名崎という場所で
この通り、宮古島最東端にある岬です。国指定の名勝で、日本の都市公園百選にも選ばれている場所です。
入り口から灯台まで、なかなかの距離があります。その道中
「マムヤの墓」と呼ばれる
ドでかい岩があります。この大きな岩に関して、地元にはある伝説が語り継がれています。いったい、どんな伝説なのでしょうか?
マムヤの悲劇
東平安名崎周辺は
保良(ぼら)と呼ばれる地域にあります。保良には美男美女が多いと昔から言われており、今でも保良出身の方は美人&ハンサムがたくさんいると言われています。
昔むかし、保良にマムヤという名の女性がいました。美人が多いと言われる保良の中でもさらに美しいと評判で、その美貌に惹かれ多くの男達が求婚してきました。
一説によると、マムヤは源平合戦により衰退した平家一族の者で、宮古島まで落ち延びてきたと言われています。
琉球では各地域を治める権力者の事を「按司(あじ)」と言いますが、マムヤは按司や役人からも結婚を申し込まれていました。
マムヤは男から言い寄られることをきらい、東平安名崎の洞窟に身を隠しました。そこで、機を織り続けるという生活を続けていました。
ある日、保良周辺の領主である野城の按司が魚釣りをしていたとき、岬のどこかから機織りをしている音を耳にしました。周辺を探すと、洞窟の中からその音が聞こえてきました。その洞窟へ入ると、絶世の美女マムヤがいたのです。
その按司はマムヤに勝負を挑みます。按司は東平安名崎から西平安名崎まで石垣を積んでいき、マムヤは芭蕉の糸をつないでいくという勝負です。より遠くまで石垣を積む、あるいは芭蕉の糸をつないだ方の勝ちです。
按司は家来や民衆を総動員して石垣を積み上げ、1人で対抗したマムヤに勝利しました。ここは突っ込ませて下さい。「いやいやいや、1人の女性相手に村人を総動員するなよ! 逆に恥ずかしい」と。
勝負に勝った按司はマムヤを嫁にもらいます。当初、按司はマムヤを連れて周り、出会う人々にマムヤを自慢していました。ところがこの按司、実は妻子がいる身だったのです。
マムヤは「あなたは妻子がいるのに、どうして私を妻にしたのですか? 最初の奥様と私、どちらを大事にするつもりですか?」と按司に詰め寄ります。マムヤは求婚してきた相手に妻子がいる事を知らなかったのです。
按司は「妻は糞尿の匂いがするが、マムヤは香草のいい香りがする。それでも選べというなら、最初の妻と子供を選ぶ」と答えました。
その返事を聞いたマムヤは絶望のあまり、東平安名崎の崖から身を投じて自殺。その際、マムヤの衣服が崖に引っかかり、それが風にはためく様子を見て、村の人達はたいへん悲しみました。
マムヤの母親は娘が自殺した事を知り、途方もなく悲しみました。マムヤはその美貌がゆえに悲劇に見舞われたとして、「娘のように悲しい思いをする女性が二度と現れないよう、この先、美しい娘が生まれませんように」と、強く願いました。
母の願いが通じたのか、その悲劇以降、保良には美女が生まれる事はありませんでした。
ただし、マムヤの母の祈りを解く方法が1つあります。それは、東平安名崎のくぼみに溜まった水に、満月が映し出されたときにすくって飲むというもの。女の子を妊娠した母親はそれを実践し、現代でも保良は美人が多いと言われています。
この大きな岩は、マムヤの霊を弔う「マムヤの墓」として、令和になった現在も言い伝えられています。
このマムヤの伝説にはいくつかのバージョンがありまして、例えば「美しい娘が生まれないように」と願ったのはマムヤ自身というストーリーもあります。
いずれにせよ、すでに妻子がいる身で求婚してきた按司が悪い。しかも、マムヤを妻に迎えてすぐに彼女を捨てるし、最初の妻も糞尿の匂いがすると言ったり、まぁ最低というしかありません。個人的に、この按司は呪われてもいいと思いましたね。
見た目が美しい方はいろいろ得する事もあるけれど、損することも多いとは聞きます。そこら辺をうまく立ち回るのも、人生の勉強かなと思います。
宮古島を訪れた際は是非、東平安名崎にある
マムヤの墓を見て、その伝説も思い浮かべるといいでしょう。「どれだけの美女なのか見てみたい」とか「按司は絶対許せない」など、あなたはどんな感想を持つのでしょうか?
そんな東平安名崎を訪れたときの様子はこちらを参考にしてください。
⇒【宮古島へ①】
9月は行事が3つもある
先週の金曜日から日曜日にかけ、無事に旧盆を終える事が出来ました。大きな行事が終わって一安心・・・と言いたいところですが、9月は3つの行事がやってきます。なので、次の9月も忙しい月なんですよね。
「シバサシ」「十五夜」「秋彼岸」の3つですが、「シバサシ」は沖縄独特の行事、「十五夜」は珍しく本土も旧暦で行う行事、「秋彼岸」は沖縄も新暦で行う行事となっています。
来月も沖縄の行事を支えるため頑張りますので、今後ともマルキヨ製菓のお菓子たちをよろしくお願いします。
今回はこの辺で。
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