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アカマタ伝説【浜下り①】

2023年04月14日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今日は最高気温27度まで上がり、昼はなかなか暑いです。最近はクーラーや扇風機のお世話になる事もしばしば。夏に向けて一直線という感じですね。

 

マルキヨ製菓は今、シーミーという行事に対応するため、毎日忙しくしていますよ。

 

シーミーが難しい行事となる理由

先週は4月5日に二十四節気の1つ「清明」が訪れ、行事「シーミー」の第1週でした。実は去った土日、予想以上にシーミーを行った人が多かったようで、お供えお菓子の追加の注文がたくさんありました。

 

ご先祖様にお供えするお菓子は過去のデータを元に数を決めて、スーパーに卸します。今年スーパーに卸した数は足りなかったようですが、その要因はコロナによる行動制限の緩和があげられるでしょう。

 

卸した数が少ないと利益を出せない事になりますが、かといって作りすぎて売れない場合はお菓子が無駄になり損失が大きくなります。これが行事に対するお菓子作りの難しいところです。

 

コロナによる行動制限の緩和がどの程度のものかを見極めるのは、簡単な事ではありません。さらにシーミーが難しい行事たるゆえんは、「墓参り」という外に出る行事だからです。

 

天気が良ければ積極的に外へ出るだろうし、雨が降ると外出を控えるのが当然でしょう。シーミーは土日で行う人が多いという点は共通していますが、土日の天気がお菓子の売り上げにも大きく影響するのです。

 

コロナ前だと、「清明」になって第2週あたりにピークが来ることが多かったです。2023年に当てはめると、その第2週は明日あさっての土日にあたります。なので、マルキヨ製菓も先週よりは多めにお菓子を卸しています。

 

ただ、明日の土曜日は雨降りの予報が出ており、それが気になるところです。明日は朝から夜まで、那覇市はずっと雨です。ただし、日曜日は晴れの予報。それがどこまで行事に影響するのか・・・ 見極めがとても難しいです。

 

来週は「浜下り」

実は来週の土曜日、沖縄では「浜下り」という行事がやってきます。シーミーと重なるのが気になるところですが、この行事も外に出る行事であり、それゆえ行事当日の天気なども気にしなければなりません。

 

旧暦3月3日に行われる行事ですが、今年はユンヂチのため例年より遅めの日程で行われます。ちなみに去年は4月3日にこの行事が行われました。いつもは「浜下り」の後に「シーミー」ですが、今年は逆になりました。

 

「浜下り」は浜に下りて水を体に浴びる行為をもって「みそぎ」とする行事になります。何故、それが「みそぎ」になるのか? それは以下に記す「アカマタ伝説」によるものです。

 

アカマタ伝説

昔むかし、首里城下のはずれに、とても美しい娘がおりました。娘が15歳の時のある夜、若い男が娘の家を訪ねてきました。娘と男は初対面でしたが、夜の間2人はおしゃべりをしたりして楽しく過ごします。

 

男は毎晩、雨の日も風の日も娘に会いに来ました。娘には気になる事がありました。男が会いに来るのは必ず太陽が沈んだ後で、夜が明ける前には帰って行きます。どこから来たのか、どこへ帰るのかはけして教えてくれませんでした。

 

怪しいと感じていた娘ですが、毎日話していくうちに2人は仲良くなっていきました。事あるごとに男の名前や、どこから来たのか聞いてみるも、男は個人的な質問には全く答えませんでした。

 

ある日、娘はその男の子どもを身ごもった事に気づきました。未だに名前も知らない、出身も知らない男の子どもをです。

 

娘の母親が妊娠の事を知ると、「男は誰? どこから来たの?」と聞きますが、娘は「知らない」と返すだけ。当然、男に対して不信感を持った母親は、彼の素性を調べる事にしました。

 

男に質問しても答える事はないので、策を講じます。針にすごく長い糸を通すと、それを娘に渡し、「彼にバレないよう、この針を男の髪に刺しなさい」と言いました。その日の夜も現れた男に対し、娘は言われた通りやりました。

 

そしていつものように、男は夜明け前、娘の元を去っていきます。しかし男の髪には長い糸が通された針がからまったまま。娘と母親はその糸をたどる事で男の追跡を開始します。そうして辿り着いた場所は、家から遠く離れた山奥でした。

 

さらに糸をたどると、それは洞窟の中に。母娘が静かに洞窟に入るも、あの男の姿は見えません。その代わり、そこにいたのは蛇の一種であるアカマタでした。

 

そして、そのアカマタの頭部には、娘が刺したであろう針が刺さっており、そこに通された糸が2人がたどってきたものだったのです。そう、あの男はこのアカマタが姿を変えたもの。つまり、娘が身ごもっているのはアカマタの子どもなのです。

 

その事実を知った母娘は洞窟を離れ、ユタの所へ駆け込みます。事情を説明し「どうすればいいか?」と尋ねると、ユタは次のようにアドバイスしました。

 

「3月3日、海へ行きなさい。浜に下りて砂を踏みつけ、潮水で体を清めなさい」

 

ユタの言葉を受け取った娘は3月3日、言われた通り浜へ下りて砂を踏みつけ、潮水に浸かって体を清めました。体を清めていると、娘の体から7匹の小さなへビが出て、海の底へと沈んでいきました。

 

こうして娘は「けがれ」を落とすことができ、ヘビの子供を産むことはありませんでした。それ以降、あの男が娘を訪ねる事もなく、母娘は元の生活に戻る事が出来たのです。

 

三月菓子

アカマタ伝説にはいくつかのバージョンがあります。洞窟のアカマタが2匹いて会話するバージョンでは

 

「俺の子どもを妊娠させたぜ」

「3月3日に海へ行って、波を7回浴びたら清められてしまうけどな」

 

と、勝手に解決策を話しており、ユタは登場しません。他にも針を頭部に刺されたアカマタは死んでしまうというバージョンなどもありますが、共通しているのは娘が海へ出向いて体を潮水にひたす事で難を逃れることです。

 

このお話が「浜下り」という行事に繋がりますが、行事としての浜下りについては次回お話しする事にしましょう。この行事では

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「三月菓子」というお菓子が行事用としてリリースされますので、そちらもお楽しみに。

 

「シーミー」「浜下り」、と行事が続き、「浜下り」の後も「子どもの日」で行事用お菓子を作る予定です。なので、あと約1ヶ月はマルキヨ製菓にとっては忙しいです。

 

どの行事も、マルキヨ製菓の商品を買ってくれた方が満足できるよう、スタッフ一同お菓子作りを頑張っていきますので、スーパーなどでマルキヨ製菓のお菓子を見かけた際はよろしくお願いします。

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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