沖縄の創成②｜マルキヨ製菓

こんにちは、ブログ担当の仲宗根です。今日で今年度も終わりですね。この１年、非常にたくさん働きましたので、かなりお疲れモード。でも、新年度も頑張っていきますよ！

さて、前回のブログで「沖縄島がどうやって出来たのか？」、その伝説についてお話ししました。天帝の命を受けたアマミキヨという神が「斎場御嶽（せーふぁうたき）」など９つの聖地を作り上げ、それが「沖縄島の始まり」でした。

前回ブログ　→　【沖縄の創成①】

沖縄島が出来て数万年が過ぎ…　その島にはアマミキヨの他は誰もいませんでした。アマミキヨ以外の神がいないため神々の交流もなければ、「人間」も存在しないため、神としての威光を発するなどの事もありません。

そこでアマミキヨは一度天界へと戻り、上司に当たる天帝へその旨を進言しました。天帝は考えます。神々にはそれぞれの役割があり、彼らを沖縄へと天下りさせるわけにはいきません。

そこで天帝は自分に仕えている巫女を２人…　男女１人ずつを沖縄へと送りました。２人の巫女は、沖縄島の別々の場所に住んでいましたが、神秘的な風の力により女性の巫女は妊娠します。

やがて３男２女の元気な子ども達が生まれ、長男は天孫氏（てんそんし）として沖縄の最初の国王となりました。次男は各地を治める最初の按司（あじ）、そして三男は最初の百姓となりました。

次女は国王に仕える最初のノロ（御嶽【うたき】の管理や、国の行事を取り仕切る巫女）となり、長女はノロの長（おさ）である聞得大君（きこえおおきみ）の最初となりました。

王・按司（あじ）・百姓という身分も定まり、彼らの子孫が沖縄人として増加していき、いわゆる我々の祖先となるわけです。

さて、この伝説によれば天孫氏（てんそんし）が、沖縄最初の国王として君臨したわけですが、沖縄の歴史書「中山世鑑」によれば天孫氏の王統は二十五代続いたと言われています。

徳川の江戸幕府が１５代・約２７０年間続いたわけですが、この天孫氏王統は二十五代で何と…　１万７８０２年も続いたと伝わります。１万７８０２年を２５代で割ると７１２年。一代で平均７００年以上も王として君臨した計算になります。

さすが天帝に仕えていた巫女達の子孫。たった一代で徳川１５代を軽く上回る歴史を刻んできたわけですね。

沖縄ではご先祖様の事をウチナーグチで「うやふぁーふじ」と言います。私達ウチナーンチュ（沖縄人）の遠い遠い、遙か遠いうやふぁーふじは神秘的な力を持っていたわけですから、その力を少しばかり引き継いだ人もいるのでしょう。

沖縄に霊感の強い人が多いのはそのせいかもしれませんね。

そしてもう１つ。民俗学者として名高い伊波普猷（いはふゆう）によれば、沖縄の県庁所在地である「那覇」の語源は「ナバ」に由来するとのこと。この「ナバ」は「漁場」という意味で、海人（ウミンチュ）といわれる沖縄の人からしたら、納得する由来ですね。

沖合の漁場　→　「沖（おき）」の「漁場（ナバ）」　→　おきなば　→　おきなわ　→　沖縄

これが「沖縄」の語源と言われています。

さらにもう１つ「那覇（なは）」の語源となった、別の説を紹介しましょう。沖縄には我那覇（がなは）という地名の場所がありますが、かつてその地に琉球士族・呉氏（ごうじ）の屋敷がありました。そしてその屋敷の中には、奇妙な形の岩がありました。

まるでキノコのような形のその岩。ウチナーグチでキノコは「ナーバ」と言います。やがてその岩のあった周辺は「ナーバ」と呼ばれるようになり、いつ頃からか「那覇」という字があてられるようになった。

それが「那覇」という地名の由来という説もあるんですね。ちなみに、キノコ岩のあった屋敷は第二次世界大戦前まで、那覇の東町にあったそうです。

「那覇」の語源は「漁場」を意味する「ナバ」なのか、それともキノコを意味する「ナーバ」なのか。あなたはどちらを信じますか？

さて、午後もたくさんお仕事が待っています。ＨＰ用にいくつかお菓子の写真を撮っているので、撮影後にそれらのお菓子をちょいとつまんで…　午後も頑張りたいと思います。

そういえば、明日はエイプリルフールですね。私は去年「今度、本を出す事になったから、みんな買ってね」と嘘をついたら、けっこう信じていましたよ。笑　さぁ、今年はどんな嘘をついてやろうか…

今回はこの辺で。

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