スタッフブログ

もうすぐ浜下り

2021年04月6日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。朝は風が強いイメージでしたが、お昼になると風もおさまり、穏やかな天候といった感じの火曜日です。

 

二十四節気の1つ「清明」が4月4日に訪れました。すでに【シーミー】に関する行事を執り行っているところもありますね。ニュースを見る限り、やはりコロナウィルスの影響で大規模な行事は控えているようです。

 

なるべく人が長い時間密にならないよう、いくつかの手順を簡素化して執り行っているようです。今のご時世を考えると仕方ありませんね。約1ヶ月続く【シーミー】ですが、去年に続き、今年も大幅に縮小した形で行われそうです。

 

そしてこの【シーミー】の期間中、来週の水曜日になりますが、もう1つの行事がやってきます。

 

旧暦3月3日は浜下り

新暦で3月3日といえば【ひな祭り】ですが、旧暦で「3月3日」となると「浜下り」という行事が沖縄にあります。

 

ひな祭り】はもともと中国由来の「みそぎ」の行事でした。雛飾りをしたり、女の子がおめかしして主役になる日というイメージですが、「浜下り」は家族で潮干狩りをするといったイメージです。

 

一見すると全然方向性の違う行事に見えますが、【ひな祭り】「浜下り」共に「みそぎ」の行事であるという共通点はあります。

 

今回はその「みそぎ」につながる沖縄の伝説を紹介したいと思います。毎年お話していますが、沖縄の行事やそれにまつわる伝説を、今一度確認しておきましょう。

 

アカマタ伝説

昔むかし、首里城下のはずれに、美しい娘がおりました。娘が15歳になったある日の夜、若い男が彼女の家を訪ねてきました。そして、夜の間おしゃべりをしたりして、楽しく過ごしたそうです。

 

男は雨の日も風の日も、毎夜毎夜、娘に会いに来ました。ただ、男が娘に会うのは夜の間のみ。夜が明ける前には、さっさとどこかへと帰って行きます。最初は怪しい男だなと思っていた娘ですが、だんだんと2人は仲良くなっていきます。

 

娘が男に名前を尋ねても、どこから来たのかを訪ねても、男は一切それに答える事はありません。会話はするものの、こと男自身の事になると口をつぐんでしまうのです。

 

やがて娘は、その男の子どもを身ごもってしまいました。名も知らぬ出身も知らぬ男の子どもを。娘の母親は妊娠の事を知り、「その男は誰?どこから来たの?」と問いただしますが、娘は「知らない」の一点張り。

 

実際に男の事を知らないのですから、そう答えるしかありません。男を不審に思った母親は、針に長い糸を通し、娘に渡します。そして「男にバレないよう、この針を彼の髪に刺しなさい」と言いました。

 

そして、その日の夜も男は娘を訪ねてきます。母親に言われた通り、娘は男に気づかれないよう、糸を通した針を彼の髪に刺しました。夜明け前になると、男はいつものように娘の元を去っていきます。



針の先についた糸の反対側は、娘の手元に。母と娘はその糸を辿る事で、男の行き先を突き止めようとしたのです。こうして行き着いた場所は、遠く離れた山奥の洞窟。2人はその洞窟の中へ入っていきました。

 

糸の先は洞窟の中のはずなのに、男はどこにもいません。そこにいたのは、ヘビの一種「アカマタ」。驚いた事に、そのアカマタには娘が刺した針が光っており、そこから伸びた糸が、まさに自分たちがたどってきた糸だったのです。

 

そう、男の正体はアカマタだったのです。パニックになった娘と母親は洞窟を離れ、ユタに相談する事にしました。2人の相談を受けたユタは「3月3日に海へ行き、浜に下りて砂を踏みつけ、潮水で体を清めなさい」とアドバイスします。

 

娘はユタに言われた通り、3月3日に海へ向かうと浜辺へ下っていきました。砂を踏みつけ、海の中に入って行き、海水で体を清めます。すると、娘の体から7匹の小さなへビが出てきて、海の底へと沈んでいきました。

 

この「浜下り」のおかげで「けがれ」を落とすことが出来た娘は、元の生活に戻る事が出来ましたとさ。めでたしめでたし。

 

その後の話

その後、男(アカマタ)はまた夜に娘を訪ねてきたのか気になりますね。もし訪ねてきたら、娘はどのように対応するのでしょうか?

 

実はこの伝説には、針を刺されたアカマタが死んでしまうという話もあったりします。

 

「アカマタ伝説」に限った事ではありませんが、沖縄の伝説は色々なバージョンがあります。例えば母親は登場せず、代わりに近所のお婆さんが出たり、針をさされたアカマタは死んでしまったり、ユタではなく別のアカマタが「みそぎ」の手順を語ったり。

 

なので、今回紹介した内容と多少の違いがあっても気にしないで下さい。最後は浜に下ってみそぎをするという方向は一緒だと思いますので。

 

浜下りでは「三月菓子」を食べる

この浜下りという行事で食べられるお菓子が

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三月菓子です(写真は去年のもの)。というわけで、マルキヨ製菓は【シーミー】のお供え用お菓子を作りつつ、浜下り用の三月菓子も作り始めています。本当に忙しくしております。

 

実はマルキヨ製菓の三月菓子なんですが、RBCiラジオさんの「MUSIC SHOWER Plus+」にて、2月25日に紹介されました。沖野綾亜さんという綺麗なアナウンサーがマルキヨ製菓まで直接来て、三月菓子を購入していったんですよ。

 

その話はまた、次回以降のブログでお話ししますね。お楽しみに。

 

とにかく今は浜下りと【シーミー】で忙しいマルキヨ製菓。特に【シーミー】は約1ヶ月続きますので、コロナの事を考えるとたくさんの人が集中するよりは分散して行事を行った方がいいですね。

 

この1年で沖縄の行事の形も大きく変わったと思います。ご先祖様に手を合わせる気持ちを持ち続け、自分たちが健康でいるようにする事が大事だと思います。

 

自分が健康であるからこそ、ご先祖様に手を合わせたり行事を行えるのですから。

 

今しばらくはコロナとうまく付き合って行く事になると思います。マスクやソーシャルディスタンスなど、自分たちが出来る事を継続して続けていきましょう。

 

今回はこの辺で。

 

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