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源為朝②

2016年05月16日

こんにちは、ブログ担当の仲宗根です。気が付けばもう5月中旬。沖縄も梅雨入りしてしまいました。今日のお昼過ぎから、けっこうな雨が降っております。

 

さて、前回ブログでマルキヨ製菓のある沖縄の牧港(まきみなと)という地名の由来をお話ししようと、保元の乱で流刑に処された源為朝(みなもとのためとも)の事を記しました。

→【源為朝①

 

結局、前回ブログでは源為朝と牧港を関連づけるまではいかなかったので、今回こそは! 笑

 

1156年に起こった保元の乱で敗戦した崇徳(すとく)上皇側の武将である源為朝は、伊豆大島へ流刑される事となりました。本土側の記録によると、源為朝は流刑地の伊豆大島でも暴れたために討伐され、32歳という若さでこの世を去った…

 

とあるのですが、琉球王府最初の歴史書「中山世鑑(ちゅうざんせいかん)」によれば、琉球史の最初の(正式な)王統の初代王「舜天王(しゅんてんおう)」の父は、何と源為朝だと記録されているのです。

 

「中山世鑑」によると、源為朝は伊豆大島から脱出した。しかし嵐にあってしまい漂流。運を天に任せ、たどり着いた場所が沖縄の北部にある今帰仁(なきじん)という場所で、特に船がたどり着いた場所は「運天(うんてん)」と名付けられました。

 

ちなみに運天港には、「源為朝、上陸の碑」があります。また沖縄の姓で「運天」さんという方もいらっしゃいます。

 

そこから南側に渡った源為朝は南部へ移り、大里という地を治めている按司(あじ・地域を治める長)の妹と恋仲になり、やがて2人の間に子どもが生まれました。その子どもの名は尊敦(そんとん)。

 

子どもをもうけてしばらく、為朝は再び源氏武将としての活躍を胸に誓い、本土に戻る決意をします。本土へ戻るために船に乗った港が今の「牧港」と呼ばれる場所です。

 

妻子を共に船に乗せて旅立つのですが、出発してしばらくすると急な嵐に見舞われました。船頭によれば「女が船に乗っていると、竜宮の神が起こって海を荒らす」というのです。そこで為朝は一度港へ戻り、妻と息子を置いて、再び本土へと出発しました。

 

残された妻子は、為朝の帰りを毎日のように港で待ち続けたと言います。そこで、その港は「待ち続けた港」→「マチナト」と言われるようになりました。「牧港」は標準語では「まきみなと」ですが、ウチナーグチ(沖縄の言葉)では「マチナト」と言うのです。

 

結局この時を最後に、為朝と母子は会うことはありませんでした。為朝は伊豆大島に戻るのですが、その際、沖縄から大男を家来として引き連れていました。為朝自身も2mを越える大男であり、伊豆大島の住人は彼らを見て恐怖を覚えたといいます。

 

そこで、朝廷側は為朝征伐のために大軍を送り込み、その大軍を見た為朝は「もはやここまで」と自害した… 

 

一方、琉球に残った息子の尊敦ですが、たくましく育ち、村人から頼りにされる人物になったといいます。15歳の時、村人の推薦により浦添を治める按司となりました。

 

当時の琉球国はいくつかの勢力がぶつかり合い、治安が乱れていた時代。そんな中、善政をしいて人望を集めていた浦添按司の尊敦は兵を挙げ、戦乱を収めます。そして、人々の尊敬をさらに集めた彼は、中山(ちゅうざん)の君主として君臨し、舜天王と名乗りました。

 

以上が舜天王統が誕生する流れになります。琉球史の中で、伝説ではなく、記録に残る実在の王として最初に君臨したのが舜天王です。

 

という事は、沖縄の王統は源氏の血をひいている… という事ですが… 

 

実はこの記録がある「中山世鑑」が書かれたのは、西暦で1650年頃と言われていて、保元の乱が起こった1156年からすると、だいぶ時間的なズレがありますよね。そこら辺に政治的な意図があったのではないのか…?

 

そこら辺の話は、また次回に続きたいと思います。

 

マルキヨ製菓は「牧港(まきみなと・マチナト)」にあります。母と子どもが、船で旅立った父親を待ち続けた港… それが地名の由来だったんですね。

 

と、言いたいのですが…? この話はもう少し裏がありそうなんです。そこら辺もまとめて、次回ブログでお話ししましょう。

 

お昼過ぎに弁当を買おうと、外に出ました。普通に晴れていたのですが、急に曇ったかと思うとけっこう強い雨が降り始めました。念のため、傘を持っていてずぶ濡れは免れました。今も、職場の外では雨が蕭々(しょうしょう)と降っています。

 

特に沖縄の天気は、あっという間に変わってしまうと言われています。「沖縄の人は傘をもたない」とよく言われますが、本当にその通りだと思います。思いがけない雨で濡れてしまう人、けっこういるんですよねぇ。

 

みなさんも外に出る時は天気予報を気にして、降水確率が高いようなら晴れていても傘を持っていきましょう。

 

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今回はこの辺で。

 

mozu08

 

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