【タイミングよく給料カット?】 旧暦とユンヂチ(第3回)
2017年07月10日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当仲宗根です。ここ最近は、首と肩の痛みに悩まされています。四十肩なのでしょうか… けっこうつらいです。
さて、今は旧暦での閏五月(うるうごがつ)です。1ヶ月前は旧暦の五月で、今は閏五月。五月が連続していますが、いわゆる閏月(うるうづき)、沖縄の言葉で「ユンヂチ」 と呼ばれているものです。
というわけで、最近はこの「ユンヂチ」に関する話題をブログで取り上げてきました。
日本が旧暦から今の新暦を採用したのは、明治時代の頃。この新暦移行に関して、面白い話がありますので、今回はそれを紹介しましょう。
【マルキヨ製菓 CM①】
明治政府は、明治5年旧暦の12月3日に当たる日を、新暦の明治6年1月1日として改暦しました。明治政府が「あえてこのタイミングで改暦した」のには、とある意図がありました。
政府が「旧暦から新暦に変えますよ」と公布したのが明治5年11月9日。そして、実際に施行したのがそれからすぐの12月3日でした。公布から1ヶ月も経ってないのですが、どうしても急ぎたい理由があったのです。
それは「役人に支払う給料を大幅にカットするため」です。
当時、旧暦のまま暦を進めると、明治6年には閏月(うるうづき)がありました。沖縄でいう「ユンヂチ」ですね。ということは、その年は13か月ある事になり、給料も13か月分払わなければなりません。
しかし新暦にしてしまえば、12か月分の給料支払いでよいわけです。当時はすでに役人の給料も月給制をしいていたため(その前は年棒制)、新暦にしてしまえば1か月分の給与をカットできるというわけです。
さらに旧暦の最後の日付は12月2日で「旧暦12月分の給料も支払わない」としたため、この1か月分の給料もまるまるカットできたわけです。
ちなみにこれらの話は、「林先生の初耳学」という番組で、林先生本人がドヤ顔で解説していました。笑
とはいえ、さすがに混乱や暴動が起こる地域もあるなど、日本全国に新暦が浸透するのは時間がかかったといわれています。
明治政府が新暦を導入しても、沖縄はしばらく旧暦を基準に過ごしていました。例えば正月も旧暦で行っており、沖縄に「新暦の正月」が導入されるのは、明治時代の後半、内地から沖縄本島に来た人によってです。
しかし、沖縄で新暦の正月が一般に普及するのはずっと後。なんと戦後しばらくまで、沖縄では旧暦の方の正月を祝っていました。
1956年、琉球政府の「新生活運動」などにより、「新正月」が県内で普及していく事になります。21世紀になった今でも、沖縄は旧正月を祝うところは多いです。
【マルキヨ製菓 CM②】
沖縄ではこの時期、仏壇・仏具のセールが行われます。通常、お墓を建てたり引っ越したりする時、いろいろな制限があります。例えばお墓を建てる場所だったり、方角だったり、日取りだったり。
実は「閏月(ユンヂチ)」は、あの世からすると「余分な月」とみなされています。もっと言えば「存在しない月」と見なされています。
従って、こちらの世界におけるユンヂチは、あの世から目の届かない期間となります。ご先祖様や神様から見えてないので、割とこちらの都合よく法事に関する事柄を進めても大丈夫というわけです。
実は「旧暦の七夕」も同じような日ですが、こちらはまた日が近づいた時にくわしくお話ししましょう。
というわけで、お墓を建てたり引っ越ししたり、位牌を作ったり等、法事に関することをやるなら、細かいしきたりにとらわれない今がチャンスというわけです。
さて、7月もはや10日。お盆の足音も聞こえはじめ、忙しくなる前の静けさといった感じです。
とにかく今は体調が悪いので、忙しい時期を乗り越えるためにも、日々、体調を整えることを意識して仕事をこなしていきたいと思います。
今回はこの辺で。
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