明日は慰霊の日｜マルキヨ製菓スタッフブログ

明日は慰霊の日

2017年06月22日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当仲宗根です。月曜日はものすごい雨で、道路のいたるところで冠水していました。

その月曜日をピークに、最近は落ち着いた天気。もうすぐ梅雨明けと噂されていますが、果たしてそのXデーはいつになるのでしょうか？

明日は６月２３日。沖縄は「慰霊の日」であり、県内の小中学校は全てお休みです。毎年この時期は「慰霊の日」についてのブログを綴り、平和について考えるきっかけにしています。

去年書いたブログをベースに、今年も「慰霊の日」について書いていこうと思います。

今から７２年前の１９４５年３月、アメリカ軍が沖縄に上陸し、太平洋戦争最大の地上戦が始まります。

終戦まで約３ヶ月。この沖縄戦で、国内外合わせて２０万人以上の人が命を落としたと言われています。半数近くの９万人以上は、兵隊以外の沖縄県民や子供達でした。

沖縄県南部にる糸満市には、「平和祈念公園」があります。中に入るとひときわ目立つのが戦没者の名前を刻んだ「平和の礎（いしじ）」で、ズラリとその碑が並んでいます。

判明した戦没者は、今でも礎（いしじ）に名前が刻まれていきます。そのため、戦後７０年以上経った今でも、刻まれる名前は増え続けているのです。

私も何度か直接訪れた事がありまして、刻まれた多くの名前を見るたびに心が痛みます。

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平和祈念公園の中にある資料館では、戦争に関する多くの写真や資料を目にする事が出来ます。貴重な琉球の文化や自然など、この戦争中に多くが破壊されてしまいました。

沖縄防衛第３２軍司令官・牛島中将、そして参謀長の長勇（ちょう・いさむ）中将が糸満の摩文仁（まぶに）で自決したとされるのが、１９４５年（昭和２０年）の６月２３日未明。

この日が沖縄戦における日本軍の組織的戦闘が終結した節目の日であるとされ、後に「慰霊の日」に定められました。

そして、平和祈念公園のある場所が、まさに糸満市の摩文仁（まぶに）です。

６月２３日は、沖縄戦戦没者の霊を慰め平和を祈る「慰霊の日」。沖縄が本土に復帰する前は「休日」と定められ、沖縄県内の学校をはじめ企業等、この日はお休みでした。

しかし１９７２年の復帰後は日本の法律が適用される事となり「慰霊の日が休日である」という法的な根拠がなくなってしまいます。

そこで沖縄県では１９７４年（昭和４９年）に、「沖縄県慰霊の日を定める条例」として「慰霊の日を休日」とする事にしました。以下はその抜粋です。

【沖縄県慰霊の日を定める条例】

昭和４９年１０月２１日　条例第４２号

沖縄県慰霊の日を定める条例をここに公布する。

第１条

我が県が、第二次世界大戦において多くの尊い生命、財産及び文化的遺産を失つた冷厳な歴史的事実にかんがみ、これを厳粛に受けとめ、戦争による惨禍が再び起こることのないよう、人類普遍の願いである恒久の平和を希求するとともに戦没者の霊を慰めるため、慰霊の日を定める。

第２条

慰霊の日は、６月２３日とする。

条例に従い、６月２３日は県内の小・中学校、および高校はお休みとなります。

学校など教育の現場では「平和学習」として、生徒達が「ひめゆりの塔」など戦争の史跡を巡ったり、「平和の礎（いしじ）」を見学してレポートをまとめるといった活動が行われています。

かくゆう私も学生の頃「平和の礎（いしじ）」へ足を運び、そこへ刻まれた戦没者達の名前を直接見てきました。そして、資料館に残る戦争体験者の語りを読んで、非常に胸を痛めました。

現在の沖縄は「基地問題」等、戦争の爪痕（つめあと）が今でも残っています。また、戦後７０年が過ぎた今でも、沖縄では「不発弾処理」が行われます。

沖縄県民にとって日常茶飯事の「不発弾処理」ですが、他府県の人からしたら異様ではないでしょうか。

沖縄は「基地問題」だけでなく「貧困問題」や「格差問題」等、多くの解決しなければならない問題を抱えています。

個人的にはまず「教育」に力を入れ、優秀な子ども達を育てる事だと思います。そして「ジンブン」（知恵）のある未来の人達が、いろいろな問題を解決する事を願っています。

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