短冊に書くのはスキルアップ 【七夕:後編】
2017年07月6日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当仲宗根です。今日は7月6日ですね。毎年この日は
この味が 「いいね」と君が 言ったから
7月6日は サラダ記念日
7月6日は サラダ記念日
俵万智さんの「サラダ記念日」を思い出します。学生の頃に買って読んだ短歌集「サラダ記念日」。わずか31文字の世界で表現される世界観に、大きな衝撃と感動を覚えた作品です。
仕事熱心だった2人は、結婚をきっかけに仕事を放ったらかし。天帝の怒りに触れた結果、天の川を挟んで2人は離ればなれになるというお話でした。
今回は七夕の行事について、過去ブログの記事に加筆修正してお送りいたします。
皆さんは「七夕」と書いて、どうして「たなばた」と読むのかご存じでしょうか? なぜ「短冊に願い事(正確には少し違います)を記す」のでしょうか? そこら辺をしっかりお話ししていきます。
中国の「牽牛(けんぎゅう)星・織女(しょくじょ)星伝説」、「乞巧奠(きこうでん)」と呼ばれる風習、そして日本の「棚機女(たなばたつめ)信仰」。
これら3つの「伝説」「風習」「信仰」から、「七月七日、願い事を書いた短冊を、笹の葉につるす」という風習が生まれます。1つずつみていきましょう。
①「牽牛(けんぎゅう)星・織女(しょくじょ)星伝説」
これは前回お話しした「織姫と彦星の伝説」のことです。
「牽牛(けんぎゅう)星」は「わし座のアルタイル」、「織女(しょくじょ)星」は「こと座のベガ」の事で、旧暦の7月7日に天の川をはさんでもっとも輝く時期となります。
これに関連して生まれたのが次の風習です。
【マルキヨ製菓 CM①】
② 「乞巧奠(きこうでん)」
中国では7月7日、織女(しょくじょ)星にあやかり「機(はた)織り等の手芸が上達しますように」とお祈りする「乞巧奠(きこうでん)」という風習があります。
特に唐時代・玄宗が皇帝だった頃の中国では、盛んにこの風習が行われたそうです。
ちなみに玄宗皇帝と言えば前半は良い治世を行うも、後半は世界三大美女の1人・楊貴妃(ようきひ)の魅力におぼれ政治をおろそかにし、国を乱してしまった皇帝です。
庭先の祭壇に、針や五色(ごしき)の糸をそなえて星にお祈りするこの風習は、「牽牛(けんぎゅう)星・織女(しょくじょ)星伝説」と共に中国から、奈良時代の日本へ伝わり、宮中や貴族の間で広まっていきます。
ちなみに玄宗皇帝と言えば前半は良い治世を行うも、後半は世界三大美女の1人・楊貴妃(ようきひ)の魅力におぼれ政治をおろそかにし、国を乱してしまった皇帝です。
庭先の祭壇に、針や五色(ごしき)の糸をそなえて星にお祈りするこの風習は、「牽牛(けんぎゅう)星・織女(しょくじょ)星伝説」と共に中国から、奈良時代の日本へ伝わり、宮中や貴族の間で広まっていきます。
この「五色(ごしき)の糸」は、後の日本で「五色(ごしき)の短冊」へと姿を変える事になりますが、この頃はまだ「短冊に願い事を書く」といった光景は見られません。
室町時代。芸事の1つである書道の上達を願い「短冊に和歌を書いて、硯(すずり)や墨などと一緒にお供えする」風習が生まれました。
さらに江戸時代初期、野菜や果物をそえて習い事の上達を願う風習がありましたが、やがて「願い事を書いた短冊を笹(ささ)につるす」という形に変わっていきます。
笹には「邪気を祓う」という言い伝えがあり、それが「短冊を笹につるす風習」につながったとも言われています。
笹には「邪気を祓う」という言い伝えがあり、それが「短冊を笹につるす風習」につながったとも言われています。
この風習は一般庶民にも広がっていきますが、あくまでも「習い事が上達するように」という祈願であり、現代のように「お金持ちになりたい」とか「素敵な恋人が欲しい」といった「個人的なお願い」をする事はありませんでした。
最初は「機(はた)織りや裁縫等の手芸が上達しますように」。それが「書道等の芸事が上達しますように」と変化。願い事をする本人の「スキルアップの願掛け」が七夕の日に願う事だったのです。
それが現代に至る間に「宝くじが当たりますように」とか「健康でありますように」など、スキルとは別の個人的欲望も願うようになりました。以上が「短冊に願い事を書いて、笹の葉につるす」風習の成り立ちです。
【マルキヨ製菓 CM②】
③ 「棚機女(たなばたつめ)信仰」
では、【「七夕」と書いて「たなばた」と読むのは何故?】についてお話ししましょう。「七夕」は音読みでも訓読みでも「たなばた」とは、読めないですよね。この読み方は、日本固有の「棚機女(たなばたつめ)信仰」にあるのです。
「棚機女(たなばたつめ)」は、712年に編纂された古事記にその記述がありますので、それ以前からあった信仰のようです。
「棚機女(たなばたつめ)」は、712年に編纂された古事記にその記述がありますので、それ以前からあった信仰のようです。
7月6日、選ばれた汚れのない女性が水辺の機屋(はたや・機織りする建物)に入って、機を織ります。その織物はやがて現れる神が身にまとう衣であり、女性は神の妻となって身ごもります。
7月6日の夜に訪れた神は、妻となった女性に子供を宿し、7月7日の夕方に帰ります。
女性は仕上げた織物を棚に供え、機屋を出ます。近くの水辺でみそぎを行うと、神様はその地域から災厄を取り除き、豊穣をもたらす… と言われています。
その選ばれた女性の事を「棚機女(たなばたつめ)」と呼び、着物を作るときに使ったのが「棚機(たなばた)」という織り機でした。
やがて日本に仏教が伝わると、お盆を迎える準備として「棚機女(たなばたつめ)」が行われるようになりました。
やがて日本に仏教が伝わると、お盆を迎える準備として「棚機女(たなばたつめ)」が行われるようになりました。
この「棚機(たなばた)」と、ご先祖様を迎え入れる棚(精霊棚【しょうりょうだな】)を7日の夕方に安置した事から、「7日の夕方」と書いて「七夕(たなばた)」と読むようになったと言われています。
「牽牛(けんぎゅう)星・織女(しょくじょ)星伝説」の主役の一人である織姫も、機(はた)を織る仕事をしていました。「棚機女(たなばたつめ)信仰」とその伝説とが結びつくのも、自然の流れと言えるでしょう。
昔の日本では「七夕」は「お盆」行事の一環であり、「お盆の準備」とう位置づけでした。
「牽牛(けんぎゅう)星・織女(しょくじょ)星伝説」の主役の一人である織姫も、機(はた)を織る仕事をしていました。「棚機女(たなばたつめ)信仰」とその伝説とが結びつくのも、自然の流れと言えるでしょう。
昔の日本では「七夕」は「お盆」行事の一環であり、「お盆の準備」とう位置づけでした。
実は沖縄行事「旧暦の七夕」は、今でもまさにその通りで「そろそろお盆がやってきますよ」と墓参りをして、墓掃除をしたりする日なのです。
旧暦7月7日に行われる沖縄の七夕については、また別の機会にくわしくお話ししますが、沖縄の七夕は「かつての日本の七夕」の色を強く残した行事と言えるでしょう。
というわけで、ちょっと長めに「七夕」についてお話ししました。短冊には「願い事」ではなく、自分のスキルアップ内容を記すということが、多くの日本人が勘違いしている点かもしれませんね。
というわけで、ちょっと長めに「七夕」についてお話ししました。短冊には「願い事」ではなく、自分のスキルアップ内容を記すということが、多くの日本人が勘違いしている点かもしれませんね。
「宝くじが当たりますように」「かっこいい恋人ができますように」ではなく、「勉強ができますように」「仕事能力が上達しますように」が正しいというわけです。
2017年7月7日。私は「PC作業を効率よくこなせるよう、色々なソフトのスキルを身につけたい」とお願いしましょうかね。皆さんは、どんなことを短冊に記したいですか?
今回はこの辺で。
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