盆踊りはセレブのダンスパーティー？｜マルキヨ製菓

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。日々、忙しくして、ついさっき何をやっていたかも思い出せないほどです。笑

 

忙しい理由はもちろん、来週にやってくる【旧の七夕】、さらにその１週間後にやってくる【旧盆】です。

 

前回は【旧盆】の由来についてお話ししました。今回は盆踊りについてお話ししましょう。

 

こちらも毎年この時期にお話ししてる内容ですので、昨年のブログ記事に加筆修正してお送りいたします。

 

「お盆」の風物詩の１つ「盆踊り」。沖縄では「エイサー」という琉球独自の踊りがあり、旧盆中の沖縄では色んな地域で「エイサー」の力強い舞いが見られます。

 

「エイサー」に関しては次回お話しするとして、今回は「盆踊り」について。

 

「盆踊り」。その起源は「踊り念仏」と呼ばれるもので、仏教信仰の１つでした。「念仏を唱える」ことと、芸能の「皆で踊る」が結びついたものであり、鎌倉時代に「一遍（いっぺん）」らが全国を旅しながら広めたものです。

太鼓などの楽器を打ちたて、踊りながら念仏を唱える「踊り念仏」。「念仏を唱えることで救済される喜び」を激しい踊りで表現し、それが庶民の間でブームとなり広がっていきました。

 

貴族も庶民も全てを忘れ、念仏を唱えながらひたすら踊る…　いわゆるトランス状態になるのです。

 

やがて時が流れると、宗教面よりも芸能面の方が色濃く残っていきます。派手な衣装や道具、音楽などがバラエティ豊かになっていきます。

 

宗教色が強い頃は、「念仏を唱える」事が中心なので「踊り念仏」と言いますが、芸能面が強くなるとメインは「踊り」。という事で、これを「念仏踊り」と言うようになります。そのシフトが徐々に行われていったのが室町時代。

 

当初、この「念仏踊り」は決まった時期に行われたわけではありません。「念仏踊り」の中でも「夏のお盆の時期に踊る念仏踊り」が、初期の「盆踊り」の起源となります。

 

「盆踊り」として独立した地位を築くのは、応仁の乱後から１６世紀にかけて。まさに全国の有力大名達が覇権を争った群雄割拠の戦国時代です。舞台は京の都、その踊り手は経済力のある町衆でした。

 

ですから、今のような「一般市民参加の踊り」ではなく、「セレブのダンス・パーティ」というイメージになります。それが武士、貴族、やがては一般民衆にも広がっていき、そうなる頃には「宗教色」はだいぶ薄れていったようです。

 

やがて戦国の世も終わりを告げ、天下太平の江戸時代が訪れます。その頃には、村落共同体の形が出来上がり、今に伝えられる各地域での盆踊りの原型が生まれていきました。浴衣を身につけて踊り、「盆踊り」という名称も定着していったのがこの時代です。

 

もともとは旧暦の７月１５日に行われていた盆踊り。旧暦で１５日ということは、満月の下で華やかに踊っていたという事です。

 

前回話しましたが「盆」の語源は「盂蘭盆会（うらぼんえ）」からきており、さらにその意味は「逆さづり」でした。つまり「盆踊り」というのは「逆さづり踊り」という事になります。笑

 

以上が「盆踊り」に関する、大まかな歴史の流れとなります。

 

次回は沖縄独特の踊り「エイサー」についてお話しします。沖縄では「盆踊り」よりもメジャーな踊りです。お楽しみに。

 

さて、マルキヨ製菓も非常に忙しくなっています。文章では書ききれないほどの業務に追われ、スタッフ一同頑張っています。

【チョコマドレーヌ】や

【蒸しまんじゅう】など、【旧の七夕】【旧盆】に向け、行事用お菓子を提供出来るよう、しっかりと準備をしています。

 

気がつけば８月もあと１週間。頑張って夏を乗り切るため、誠実に日々頑張るだけです！　みなさんもこの夏まだやってないこと、やりとげていない事があれば、この１週間でチャレンジしてみましょう。

 

今回はこの辺で。