「カジマヤー」は「風車」ではない?
2017年10月23日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。昨日・おとといと、台風の影響で風が強かった沖縄。車を運転すると風にあおられ、ハンドルが取られそうになりました。
とにかくスピードを出さずに安全運転。今日は風もおさまり、穏やかな天気です。本土の方はかなり被害が出ているようなので、台風情報にしっかり耳を傾けて下さい。
さて、前回は【数え年とトゥシビー】についてお話ししました。12年に1度、自分の生まれ年の時にお祝いするのですが、元々は「お祝い」ではなく、「厄除け」の行事でした。
沖縄では大正時代まで、「生まれ年は、災難や不幸がおとずれる縁起の悪い年」、いわゆる「厄年」という考えが一般的でした。
それゆえ、その年には「厄払い」として、「災厄から逃れられますように」とヒヌカン(火の神)に手を合わせ、お供え物をしました。
昔の【トゥシビー】は「お祝い」ではなく、無病息災を願い「神様の力で、厄年を切り抜けていく」という行事だったのです。
さらには、新築祝いなどのめでたい事もなるべく控えるようにしていたのです。
それがいつしか「厄払い」の意味合いが薄れていき、【トゥシビー】という行事は今や「お祝いする」という形に姿を変えたのです。そして、ご高齢になるほど盛大にお祝いしていきます。
【マルキヨ製菓 CM①】
数え年で13,25,37,49,61,73,85歳になると、旧暦の1月にお祝いする【トゥシビー】ですが、97歳の生年祝いだけは特別に「旧暦の9月7日」にお祝いします。
今年(2017年)は、3日後の10月26日木曜日に行われます。地域ごとに、なかなか盛大な行事も行われ、毎年ニュースでその様子が報道されるほどなんですよ。
「カジマヤー」とはどういう意味でしょうか? 沖縄の人なら「風車」の事… というのをよく耳にすると思います。
97歳もの長寿になれば「ぐるっと回って童心に還(かえ)る」ということで、風車を持たせます。風車は「子どもの玩具」という意味合いと、羽がクルクル回りますので童心に「還る」という意味合いもあるようです。
「カジマヤー=風車」は、沖縄の人がもっとも耳にする説ですが、実はもう1つ別の説があります。
昔むかし、「97歳になった人に、7つの十字路(カジマヤー)を通過させる」という風習がある集落がありました。「カジマヤー」は「風車」ではなく「十字路」ではないか… そういう説もあるんですね。
【マルキヨ製菓 CM②】
今週の木曜日にやってくる「カジマヤー」ですが、お祝いする時は「赤系」のお菓子という事で
【蒸しまんじゅう】や
【赤かるかん】などでお祝いするところが多いですね。特に【赤かるかん】は、けっこう注文が入っていますので、今週「カジマヤー」を迎える高齢者のいるご家庭は、ご検討下さい。
「カジマヤー」が終わると「ハロウィン」。そして「ハロウィン」が終わると、今年も残り2ヶ月と、年末の足音がすぐ近づいてきます。
忙しさは覚悟の上。年末までは、頑張って駆け抜けるつもりです。2018年は第1週に「ムーチー」という大きな行事もあるため、新年早々もすごく忙しくなります。
なので今年は年末を切り抜ける事だけで無く、年始の準備も考えながら仕事をこなす事になります。まだまだ2ヶ月先と思うかもしれませんが、忙しいとあっという間にその時はやってきますからね。
とにかく体調に気をつけて頑張り続けたいと思います。
今回はこの辺で。
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