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告げ口されないよう、ヒヌカン(火之神)を天に送り出す

2017年01月12日

こんにちは、ブログ担当の仲宗根です。今日の沖縄は最低気温17度・最高気温20度ですが、寒がりの沖縄人は「寒い」と口にしています。

 

私は寒さには強い方なので、時折降り注ぐ陽光が心地よく、今日も1日頑張っていますよ。

 

さて、来週の土曜日ですが、旧暦では12月24日にあたり、沖縄では「ウガンブトゥチ」という行事が行われる日です。今回は、その「ウガンブトゥチ」についてのお話になります。

 

簡単に言えば、約1年間、家を守ってくれていたヒヌカン(火之神)が天に戻るので、その神様に手を合わせ、丁重に送り出す行事となります。

 

沖縄では「ヒヌカン(火の神)」という神様を拝んでいる家庭が、今でもたくさんあります。ヒヌカンとは、火のある所にいる神様で、沖縄では古くから家を守ると信じられてきました。

 

火のある所といえば、昔はカマドですが、今はコンロのある所になります。そこにヒヌカン(火の神)は鎮座して、家庭を見守っているのです。

 

ヒヌカンのいる場所に、チャーギと呼ばれる植物の葉っぱやお酒等を定期的にお供えし、手を合わせるのが沖縄の一般的なヒヌカン信仰の形です。

 

ふと疑問に思いましたが、火が見えないIHクッキングヒーターを使用している家庭はどうなるのでしょう? 時代と共に人の生活様式も変わりますからね。

 

IHの近くに、ヒヌカンに向けお供え物をしても、大丈夫かなとは思います。神様もそこら辺は臨機応変に対応してくれる事でしょう。

 

ただ、一度専門家に「IHの近くで、ヒヌカンに手を合わせてもいいのでしょうか?」と、聞いてみたいですね。

 

 

【マルキヨ製菓 CM①】

 

さて、このヒヌカン(火の神)についてもう少しくわしく。

 

旧暦の1月4日に天上界から地上へと降り立ったヒヌカンは、各家庭に入り1年間その家を見守ります。そして、旧暦の12月24日に再び天へと戻り、上司である玉皇大帝(ぎょっこうたいてい)に、その家庭の1年間の様子を報告するのです。

 

玉皇大帝(ぎょっこうたいてい)とは、中国の道教における最高神であり、天界の支配者です。我々人間をはじめとする地上・地底に住むあらゆるものを支配する神様なのです。

 

このように、ウガンブトゥチ(御願解き)という行事は、中国の風習とも結びついているのです。これについは、後ほどくわしくお話しします。

 

旧暦の12月24日に天へと昇るヒヌカンを心地よく送りだすため、家を清め、1年間の無事を感謝し、この日をもってウガミ(御願)を解く。それが「ウガンブトゥチ(御願解き)」という行事です。

 

この日、家庭では供えられているお茶やお酒を新しくし、お菓子等をお供えして、ヒラウコー(平御香)という、平らな形の線香を焚きます。このヒラウコーの煙で、ヒヌカンは天へ昇っていくと言われています。

 

天へ昇ったヒヌカンは、旧暦の1月4日に再び天から降りてきます。各家庭の火のある所へ鎮座し、家庭を見守るわけです。この旧暦の1月4日には「ウガンブトゥチ(御願解き)」と対になる「ヒヌカンウンケー(火之神迎え)」という行事が行われます。

 

ちなみにヒヌカンは、その家庭であった「いい事」も「悪い事」も上に報告すると言われています。悪い事を報告されたら、翌年には災いがもたらされたりするかもしれません。

 

この行事で「ご飯を円すいの形に盛ったウブク(御仏供)」もお供えしますが、これは「悪い事は報告しないで下さいね」という意味があるのです。

 

古代の人々は、火が燃える様(さま)に畏怖の念を感じ、そこには神がいると信じてきました。中国では道教の影響で、「カマドは食事を作る所であり、日常生活に関係深い」という事で、カマドの神様は天帝に使える神という位置づけとなります。

 

天帝とは玉皇大帝(ぎょっこうたいてい)の事で、その家庭の財政や禍福(かふく=不幸と幸福)をもたらすだけでなく、地上のありとあらゆるものを支配する神の事。つまりヒヌカンの上司は、全てを支配する神の中の神なのです。

 

この中国のカマドの神信仰と、沖縄のヒヌカン(火の神)信仰が融合し、ウガンブトゥチ(御願解き)という行事が生まれたと考えられているそうです。

 

先ほど述べましたが、悪い事を告げ口されないようにと「ご飯を円すいに形に盛ったウブク(御仏供)」をお供えするのですが、これは沖縄での話。

 

中国では飴を供えるそうです。これはカマドの神の口の中を粘らせて、悪い事を告げ口しないようにとの事。

 

悪い事を口止めしたい気持ちは、万国共通という事なのでしょう。笑 ただ、個人的には「口の中をネバネバにしたら、悪い事だけでなく、いい事も報告出来ないのでは?」なんて思ったりもしますが。

 

旧暦12月24日は、「ヒヌカンを天へ送り出す」と言うことで、この「ウガンブトゥチ(御願解き)」は大事な行事の1つとなっています。新暦で言えば今年(2017年)は1月21日にあたりますので、来週土曜日ですね。

 

【マルキヨ製菓 CM②】

 

このときにお供えするお菓子といえば、「ウチャヌク」です。来週は、その「ウチャヌク」というお菓子を紹介する予定です。

 

マルキヨ製菓だけが製造しているオリジナルの「タンナウチャヌク」もありますし、まだブログでは未紹介の「○○ウチャヌク」もありますので、来週のブログも要チェックです!

 

さて、明後日はセンター試験ですね。受験生の皆さんは今がラストスパート。頑張ってください!

 

ちょっと勉強疲れを感じた時には、マルキヨ製菓のお菓子でもつまんで欲しいですね。エネルギー充填、元気が出て、また頑張れますよ。

 

受験生の皆さんにとって良い結果が出るよう、心からお祈りしています。

 

今回はこの辺で。

mozu08

 

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